リハビリ小僧の雑記ブログ

医療に関すること様々な情報を発信する雑記ブログ

介護保険制度について   介護保険の現状を知ろう!!

 

 

[はじめに]

 

みなさんこんにちは!リハビリ小僧です。

 

今回は介護保険制度について簡単にですが、書いていきたいと思います。

今後国の保険制度は崩壊すると言われていますが、実際のところどうなるかはわかりません。しかし厳しい現状なのは確かです。

なので少しでも今の保険制度について知っておいて今後の役に立ててもらえればと思います。

 

 

[介護保険制度の創設まで]

 

まず介護保険制度の創設までの流れを簡単に書いてみたいと思います。

 

高齢化率 主な政策
1960年代           老人福祉政策の始まり 5.7% 特別養護老人ホーム創設     訪問介護制度化
1970年代            老人医療費の増大             7.1% 老人医療無償化         短期入所・デイサービス創設
1980年代            寝たきり老人の増大 9.1% 老人保健法の制定        老人保健施設の創設
1990年代           ゴールドプランの推進 12.0% 老人訪問看護創設        新ゴールドプラン制定
2000年代           介護保険制度実施 17.3% 2000年 介護保険法施行

 

 こう見ると高齢化率の増加に伴い様々な政策を行っていたんだなと見て取れますね。

それでも急速な高齢化に対応がなかなかついていけないんです。

 

 

[介護保険制度とは]

 

簡単に言うと介護が必要になった高齢者を社会全体で支える仕組みです。

どの保険でもそうですが、みんなで保険料を負担し必要な時に支給してもらうという仕組みになっています。

ではなぜ保険制度が崩壊すると言われているのか。それが今問題になっている超高齢社会です。超高齢社会とは65歳以上の人口が、全人口の21%を超えるとそう呼ばれます。日本では2010年にすでに突入しています。

 

保険制度とは先ほども書きましたが、みんなで保険料を負担し必要な時に支給してもらうということです。つまり高齢者の割合が増えると保険を利用する人数が増え、更に若者の数が減り保険料を負担する人数が少なくなるということです。

 

 

[今までの制度と介護保険制度の違い]

 

では今までの制度と介護保険制度はどこが違うのかを紹介していきたいと思います。

 

 ・従来の制度                 ・介護保険制度

①市町村がサービスを決定     ➡    ①自らサービスを選択・決定

 

②医療と福祉は別々        ➡    ②ケアプラン作成により総合的に利用

 

③市町村が中心のサービス     ➡    ③民間の参入

 

高所得者の負担増大       ➡    ④所得により、1割~3割負担

 

 

 今までは市町村がサービスを決定しており「あなたはこのサービスを利用してください」と勝手に決められていたんです。また今世田谷区に住んでいるのに、「墨田区の施設が空いているからそこに行きなさい」などと住む場所まで決められていたんです。

要約すると、従来は全体的に国や市町村が主に運営していましたが、民間も参入することで施設やサービスを多様化したんです。

 

 

[サービスを受けられる被保険者(保険に加入する人)]

 

介護保険は国民全員が入るわけではなく、年齢により決まり、加入者は2つに分類されます。

第1号被保険者(65歳以上) と 第2号被保険者(40歳以上65歳未満) に分けられます。

 

基本的にサービスの対象者は第1号被保険者だけです。

 第2号被保険者は高齢になるにつれて罹りやすくなる病気(16の特定疾病)になり、介護認定を受けたときにサービスの対象になります。

 

 16の特定疾病

・がん(末期がん)

・関節リウマチ

・筋委縮性側索硬化症

後縦靭帯骨化症

・骨折に伴う骨粗鬆症

・初老期における認知症

・進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症パーキンソン病

脊髄小脳変性症

・脊柱管狭窄症

・多系統萎縮症

・早老症

・糖尿病性神経障害、腎症

・網膜症

・脳血管障害

・閉塞性動脈硬化

慢性閉塞性肺疾患

・両側変形性関節症

 

以上16の特定疾患の方にはサービスの対象になります。

 

 

[要介護認定について]

 

要介護認定とは介護保険サービスを受けるための認定で、8種類の区分があります。それぞれ利用限度額に上限があります。

 

要介護度 判断基準
非該当(自立) 日常生活を自分で行うことができる
要支援1 現在は介護必要なし、家事などに支援必要
要支援2 要支援1よりもわずかに低下している
要介護1 家事の能力が低下し、部分介助
要介護2 食事・排泄などの能力低下で部分的介助
要介護3 ADL・IADL能力低下で、全面的介助
要介護4 介助なしで、日常生活を営むことが困難
要介護5 介助なしで、日常生活を営むことが不可能

  ※ADL(日常生活動作):食事、整容、更衣、排泄、入浴、移乗のことです。

  IADL(手段的日常生活動作):公共交通機関の利用、調理、洗濯などです。

 

これを参考にしサービスの内容や種類を決めていきます。

 

[介護サービスの種類]

 

 訪問系サービス訪問介護・訪問リハビリ・訪問看護

 訪問サービスとはその名の通り、住んでいる住宅にリハビリや介護、看護をしに行くサービスです。

 

通所系サービス通所介護・通所リハビリ

 通所サービスとはその逆で利用者の方が、リハビリや介護を施設に受けに行くサービスです。

 

短期入所サービスショートステイ

 施設に短期間宿泊し、介護やリハビリを受けるサービスです。自宅の介護負担を軽減するためにも利用します。

 

居宅系サービス:有料老人ホーム

 

入所系サービス:介護老人保健施設

 

福祉用具貸与・特定福祉用具販売

 

住宅改修:手すりなどを取り付ける際に補助金が支給されます。最大20万までで利用者は1割~3割を負担します。

 

大まかに分けるとこの7つです。

 

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[まとめ]

 

今回は介護保険について書きました。

保険制度についてなので細かく書こうとすると膨大な量になってしまうので、簡単に書かせていただきました。少しでも理解していただけたら幸いです。

では今回はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!